特別お題「今だから話せること」
今回は、私がなぜベトナム語を始めたのかについてお話ししたいと思います。
まず、私がベトナム語を学び始めたきっかけは、単純にベトナムに旅行してみたいという理由からです。ただ、「それなら翻訳アプリで十分では?」という疑問もあるかもしれません。確かに、最近の機械翻訳技術の進歩は著しく、意思の疎通にはそれほど問題がないと言えるかもしれません。しかし、私が言語学習に興味を持つ理由は、単にコミュニケーションに必要なだけではありません。
言語学習をすることで、自分が聞き取れなかったり読めなかったりする言葉が、勉強することで理解できるようになる快感を味わえるという魅力があります。言語学習はまるで暗号を解読するような体験であり、非常にやりがいがあると感じます。また、現地の言葉を学ぶことで、その国・地域の文化や歴史にも触れることができます。言語は単なるコミュニケーションツールではなく、文化や歴史を知る材料であると私は考えています。
語学は比較的手軽に楽しめる趣味であり、教材費や受講料、検定料などの費用もそれほど高額ではありません。私自身、アイドル応援にも熱中していますが、その費用に比べると言語を学ぶ費用は微々たるものです(独学・半独学の場合)。また、言語交換*1を通じて、母語話者とのコミュニケーションをとることで、有意義な暇つぶしにもなりますし、自分自身のスキルアップにつなげることもできます。
私がベトナム語を学び始めたことで、漢字文化圏に触れることができたことも大きな魅力でした。例えば、ベトナム語で「駅」を意味する「Trạm」が「站」由来であることや、「スーパー」を意味する「Siêu thị」が「超市(超級市場)」由来であることを知ることができました*2。由来を知ることで、漢字文化圏が共有している歴史や文化に触れ、新たな発見ができることは、私にとって非常に興味深く感じました。
これらの理由から、私はベトナム語を学んでいます。
*1:他言語の母語話者同士がお互いの母語を交換し、お互いに練習し合う行為を指す。 Language Exchangeの訳語。言語交換アプリのすゝめ - 瀧れんたんのnotepad.exe
*2:2単語とも現代中国語でも使われている表現。